シン（原点回帰）

人間はそれぞれ、こだわりを持って歩み、そして、「他者にも関係があること」に辿り着いたりする。

簡単に言えば、死なないでいるだけでも、真に生きているのであっても、一人では生きられないからだろうけど。

私の中に残った「他者にも関係があること」は、 私達は遠い昔に生き別れた家族だ、という想いから始まる。
表面的に打ち出すものが変わっても、私の原点はそれだった。

シンという音に込められた感覚。 親のシンや神のシン。syn。。
親性は神性と共通する部分があるのではないか。

私はしばしば、「私はあなたと初めて会うけれど、前から知り合いだったように感じる」と言われて生きてきた。
日々、ほとんどの人が私に対してそう思っているらしく、 そのせいで、多くの人と通じ合えるし、近い家族に対するのと同じように、ぞんざいな扱いを受ける時もある。

ひととの適切な距離感を知るための前半生だったようにも思う。